4582 シンバイオ製薬の新しいレポートを出しました。
通常、脳内の免疫細胞であるミクログリアは、アルツハイマー病の原因となるアミロイドβを除去する作用があると考えられるが、ヘルペスウイルスに感染すると除去作用がなくなり、沈着したままになるという説があります。そこで、抗ウイルス薬であるBCVが、ヘルペスウイルスを除去し、ミクログリアの機能を再生することが期待されます。BCVの開発は、造血幹細胞移植後のウイルス感染症(アデノウイルスやサイトメガロウイルス)が先行し、血液腫瘍を対象とした開発でも年内にPOC確立を目指していますが、2030年以降には、多発性硬化症やアルツハイマー病への展開も視野に入っています。